デスカフェ開催しました。
先日、渋谷のカフェでこじんまりとデスカフェというものを開催しました。
デスカフェとは、「死」というものをカジュアルに語り合うというものです。
「死」というとあまり楽しい話題ではないと感じるかもしれませんし、宗教・文化・風習・家族などと結びついているので、あまりオープンに語る機会はないと思います。
でも、それはもれなく誰もがいずれ迎えるものであり(最後のライフイベントと言っていいですね)、タブー視して語らないのもおかしな話ですし、必要以上に恐れたり隠したり、腫れ物にさわるように扱うものではないはずです。
また、「メメント・モリ」(ラテン語で「自分が必ず死ぬことを忘れるな」という意味の警句。「死を記憶せよ」などと訳され、芸術作品のモチーフとして広く使われる。)なんて言葉にもあるように、「死」を意識することは逆に「生きる」ということにつながりますね。
ということで、「死」をカジュアルに!(これも大事)語り合うデスカフェ、すごくおもしろそうだなーと思って開催しました。
2時間ほどみんなで死について色々と語り合いました。
「何歳で死ぬ予定?」
「理想の死に方は?」
「死ぬまでにやっておきたいことは?」
自由に話を進めて行きました。
面白かったのは、「死ぬまでにやっておきたいことは?」の質問に対しての答えがあまり出てこなかったことです。
これは人によって大きく差が出るような気もしましたが、今回の参加者たちはそうしたものがあまり強くない人たちが集まったようです。
また、死というのは究極的に個人的なものなので、その際は自由に死にたいと思っていたものの、実際は残された人たちのことを考えて色々配慮しながら死ぬ必要がありそうだという話も面白かった話のひとつです。
この辺りは、死にあたっても周囲への配慮を考える日本人的な死生観が現れた場面だったかもしれません。
最後に、今回デスカフェで色々話して僕自身が思ったことは、「いつ来るかはわからないけれども自分自身も着実に死に向かって歩を進めていて、今というのは今しかないのだ。貴重なんだ。だから、70、80歳になったらできない40代の今の自分にしかできないことをもっと精一杯楽しみたい。」ということでした。
みなさんは、「自分の死」について今どんな認識を持っているでしょうか?
デスカフェはまた開催したいと思っているので、ご都合が合えばぜひ参加して下さい。